ナポレオンの遺髪から通常よりも高い濃度のヒ素が検出されたことで
「死因は、ヒ素中毒だったのではないか」と推測された…
という話は、聞いたことがあるでしょうか。

髪の毛に溜まっていたヒ素が「彼の体内から排泄されたのでは?」と推察されたことからわかるとおり、髪の毛には爪と同様に体内の金属の排出器官としての役割があります。

一方で、髪には表面に金属が吸着しやすいという性質も併せもっています。

そこで、この性質を利用して、水に含まれる重金属を髪の表面に吸着させて回収し、水を浄化する研究が行われています。

なぜ髪の表面に金属が集まるの?

たいていの金属は、水中では陽イオンというプラスの電荷を帯びた状態で存在しています。

一方で髪の毛の表面にはマイナスの電荷を帯びた部分があり、このプラスとマイナスが引き合うため、髪の表面に金属がくっつきやすくなるというわけです。

普段の生活ではシャンプーするときの水道水、雨、汗、ホコリなどに含まれるカルシウム、マグネシウム、鉄、銅などといった微量の金属が、自然と毛髪の表面に付きます。

さらに、紫外線を浴びたり、過度なブラッシング、ヘアカラーを使ったり、パーマをかけたりした場合、髪の表面のマイナスの電荷を帯びた部分が広がるため、より金属がつきやすくなります。

トリートメントやコンディショニングもこの仕組みを利用

一般にトリートメント成分やコンディショニング成分もプラスの電荷を帯びているため、金属と同じように髪の表面にくっつきやすい性質があります。

一方で傷んだ髪はマイナスの電荷を帯びた部分が広いため、トリートメント成分やコンディショニング成分がよりなじみやすくなるのです。

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