うつつ染めがたり > Vol.21  小佐野 せつ子さんの『ラ・ヴェルデュール木村屋』

登場する方の「人生」を彩る「うつつ染めがたり」

お客さまの「美味しい」のひと言に支えられています。

ARTISAN GELATO × YAMANASHI FUJIKAWAGUCHIKO Vol.21 小佐野 せつ子さん ジェラティエーレ 「ラ・ヴェルデュール木村屋」 山梨県南都留郡富士河口湖町 富士河口湖町に建つ「ラ・ヴェルデュール木村屋」は、ケーキやプリン、ジェラートなど、手づくりにこだわった味がそろう洋菓子店です。その美味しさは、地元の人はもちろん、日本各地からお取り寄せをする人がたくさんいるほど。小佐野さんのご主人が経営する本店と河口湖店のうち、小佐野さんは河口湖店のマネージャーを務めています。

温かみのある木のドアを開けると、ショーケースに並ぶ可愛らしいスイーツがいっぱい! 店内にはイートイン・コーナーもあり、大きな窓から日射しがたっぷりと降り注いでいます。仲睦まじい小佐野さんご夫婦が出迎えてくれました。

お客さまから笑顔もいただいています。

富士山の形をしたケーキや河口湖プリンなど、どれも主人のアイデアから生まれたものなんですよ。「ふじさんプリン」は二層になっていて、上の白いプリンは、雪の積もった富士山をイメージしています。

いつも地産地消を心掛けて素材を選んでいます。富士山麓の牛乳や貴重な有精卵「青色卵」など、新鮮な地元の素材で洋菓子をつくっているんですよ。うちの洋菓子を通じて、地元の美味しい素材を皆さんに知ってもらえたら嬉しいですね。

ありがたいことに、うちのプリンやケーキは、テレビで何度か紹介してもらっています。地方発送を承っていることもあって、テレビで紹介されると、もう電話が鳴りっぱなし。本当に忙しくなります。

接客の仕事は毎日が勉強です。お客さまにいろいろ勉強させてもらっていますね。接客業を好きな理由は、For You精神。何かを与えるだけではなくて、与えないと幸せになれないと考えているので、これからもお客さまに尽くしていきたいです。
お客さまからは、商品の代金だけでなく笑顔もいただいています。美味しいものをたくさんつくって、これからも喜んでもらいたいですね。

厨房で調理する小佐野 せつ子さん

河口湖プリン

ラ・ヴェルデュール木村屋自慢の洋菓子

店内スタッフと談笑する小佐野 せつ子さん

男の子の真っ直ぐな言葉に感動しました。

うちの店はジェラートも人気なんですよ。季節のフルーツなども使いながら、たくさん種類をそろえています。コーンは、主人が独自の比率で素材を配合して手焼きしています。甘すぎないのでジェラートによく合うんです。

仕事をしていてやりがいを感じるのは、やっぱりお客さまに「美味しかった」と言ってもらえたときです。数年前、家族連れのお客さまがいらしたんです。お子さんは柔道着を着た男の子。小学3、4年生くらいだったかな。ジェラートのケースの前で、なんだかもじもじしているんですよ。そしたら、お母さんが「ほら、何か言うことあるんでしょ」って、男の子をつつくんです。すると、男の子が私に言ったんです。「おばちゃんのアイス、世界一美味しいです!」って。もう、すごく嬉しくてその場で泣き出してしまいました。「ありがとう、ありがとう」って涙をぬぐいながらジェラートを手渡しましたね。そういったお客さまのひと言が嬉しいですし、やりがいになっています。

主人は私の身だしなみにけっこう厳しいんですよ。

主人と結婚して22年になります。結婚する前に5年ほどケーキ屋に勤めていたことがあって、主人は、そのときの同僚です。ずっと友だちでもあったし結婚する気なんてなかったんですが、猛烈なアプローチに、もう根負け。毎日、電話攻撃があって、プロポーズもしょっちゅう。よほど私のことが好きだったんでしょうね(笑)。

主人のお母さんはいつでも身ぎれいにしている女性なんです。服装にしてもお化粧にしてもいつもきちんとしていて。そういう母親をもったからか、主人は私の服装やお化粧にもけっこう厳しいんですよ。まず、ウエストがゴムになっているパンツはダメ。気が緩んじゃってどんどん太っていくからだそうです。でも、お陰で若い気持ちで毎日過ごせています。お客さま商売ですから清潔感が大事ですし、身だしなみに気を遣いますね。

髪は3週間に1度くらいのペースで白髪染めをしています。ショートカットにしていたこともありますが、今はご覧のとおりロングです。春に、娘の高校の卒業式があるんですよ。着物で行きたいのでロングにしているんです。卒業式が終わったら髪型や髪色を変えてみるのもいいかもしれませんね。

ジェラートをつくる小佐野 せつ子さん

様々なジェラート

店内の置物

笑顔の小佐野 せつ子さん

店内で仕事をする小佐野 せつ子さん

店内で接客をする小佐野 せつ子さん

将来、主人と二人で小さなお店をやるのが夢です。

主人は、いろんな新作のアイデアをカタチにしてくれますし、しっかり仕事をしてくれるので尊敬しています。試作品を最初に食べるのは私の役目なんですよ。もっとこうした方がいいとか意見も言いますし、次は、こういうのをつくってなんてリクエストもします。

夫婦仲がいい方かもしれませんね。休日は、主人と一緒に吉田のうどんを食べに行ったり、ホームセンターへ買い物に行ったりします。
今年の秋は、河口湖の紅葉スポット「もみじ回廊」へ二人で行きました。富士山も見えて素晴らしい景色でしたよ。主人は「久しぶりのデートだ」なんて、はしゃいでいましたが、すぐに出掛けていた娘から「車で迎えに来て」なんて呼び出されてがっかりしていました(笑)。

いまは2店舗を経営していますが、将来は、主人と二人でこぢんまりとした小さなケーキ屋をやるのもいいなと思っています。つくったケーキを選んでもらうのではなくて、その場で日替わりの一品をつくってお客さまに提供したりするスタイルも素敵だなと思います。

ご主人と小佐野 せつ子さん

愛犬と笑顔の小佐野 せつ子さん

紅葉あふれる富士河口湖

「ラ・ヴェルデュール木村屋」は、駅やバス停などが近くになく、決して恵まれた立地とはいえません。それでも、取材中も洋菓子やジェラートを求めて車で来店する人の姿が途絶えず、地元の皆さんに愛されていることが伝わってきました。これからもご夫婦仲良く、地元を盛り上げていかれることでしょう。

INFORMATION

ラ・ヴェルデュール木村屋

ラ・ヴェルデュール木村屋

ADDRESS

山梨県南都留郡
富士河口湖町船津2547-3

TEL  0555-73-1511

URL  http://www.pudding.co.jp/

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