うつつ染めがたり > Vol.40  田中 満美さんの『割烹魚政』

登場する方の「人生」を彩る「うつつ染めがたり」

母くらいの年齢になったら憧れている髪色があるんです。

LANDLADY×MITO Vol.40 田中 満美さん 「魚政」は、四季折々の素材を盛り込んだ旬の味わいが楽しめる割烹です。趣のある和のしつらえは、和食という日本が誇る食文化をより際立たせるよう。冬季には、茨城の冬の味覚であるあんこう鍋が人気です。

水戸徳川家のお膝元として栄えた歴史を持つ水戸の街。偕楽園を近隣に市街の分岐点に位置する「魚政」を訪ねると、女将である田中満美さんが出迎えてくれました。お仕事やご家族のこと、ヘアカラーについて伺いました。

結婚してから19年。あっという間に感じます。

調理場は、数年前までは私の父が仕切っていたんですが、いまは主人が任されて板長をしています。
主人との出会いは、この魚政です。調理人を探していて主人と知り合いました。一緒に食事に行ったのが付き合い始めたきっかけだったと思います。もう結婚して19年です。振り返ると、あっという間だったように感じますね。
休みの日は、二人で出掛けたり旅行に行ったりすることもめずらしくありません。仲が良い方なのかもしれませんね。
主人は釣りが好きで私はスキューバダイビングが趣味なので、一緒に石垣島へ行くことが多いんですよ。釣り船をチャーターしたりしてのんびり過ごします。
じつは今年のゴールデンウィークにも石垣島へ行こうと話していて、もう飛行機のチケットを押さえたんですよ。とても楽しみにしています。

冬の味覚、あんこう鍋をご用意しています。

魚政は、明治36年創業の割烹です。私たち夫婦が4代目で、3代目である私の両親も経営に携わっています。
私は3人姉妹の3番目なんですが、姉たちが嫁いだこともあり、私が家業を継ぐことになりました。東京の短大を卒業したあと、向島にある料亭で修行をしてから魚政へ来たんですよ。もう25年くらいが経つでしょうか。お客様のなかには常連の方も多くて、親子3代にわたって通ってくださる方もいます。
うちには大小9つの和室のほか大広間もあり、お食事はもちろん、宴会や商談、法事など幅広くご利用いただいています。
茨城県の名物といえば納豆ですが、冬の味覚の代表格はなんといってもあんこう鍋です。淡白な味で、ぷるぷるとした食感の皮にはコラーゲンがたっぷり含まれているので、女性のお客様にも喜ばれています。うちでは、国産のあんこうのなかでも15〜20kgほどの大きくて鮮度の良いものを買い付けてきて、調理場で吊るし切りしているんですよ。
あんこう鍋は、味噌ベースの出汁にあんこうの肝を溶いた肝味噌仕立てです。味噌の味が奥深くてあんこうによく合いますし、食べると身体があたたまります。どうぞ、たくさん召し上がってくださいね。

偕楽園公園をジョギングしています。

ダイビングのほかにも日本舞踊やゴルフを趣味でやっていますが、いつかフルマラソンに出てみたいな思っていて、ジョギングもやっています。 ふだんジョギングするのは、魚政から遠くないところにある偕楽園です。偕楽園は、金沢の兼六園、岡山の後楽園とならぶ日本三公園の一つといわれているんですよ。偕楽園を含めた偕楽園公園には、ひょうたんの形をした千波湖があるんですが、そのまわりを走るのがいつものコースです。
偕楽園はとても立派な公園で、水戸藩の第九代藩主・徳川斉昭が設計した好文亭もあって見応えがあります。とくに梅と桜の時期はとてもきれいですよ。うちへいらっしゃるお客様からも季節が近づいてくると「偕楽園の梅は咲いたかな」とよく聞かれます。その質問にお答えできるようにという気持ちもあって、偕楽園公園を走っています。

私も80歳になる母も自分で髪を染めています。

仕事柄、着物に合わせて髪をアップにする日がほとんどです。どうしても生え際が目立つので白髪が出てくると気になりますね。お客様商売ですし、やはりきれいにしておきたいと心掛けています。
自分で染めることが多いんですが、10日から2週間に1度くらいのペースでしょうか。髪全体を染めたら、次に染めるときは生え際などの部分染め、またその次は全体を染めて、というようにしています。
もうすぐ80歳になる母は、いまでも自分で髪を染めていますよ。私が子どもの頃は、後ろの染めにくいところとか、母が染めるのをよく手伝ったものです。
私の髪色は、もともと深い黒ですが、髪色を変えたら気分も変わると思います。年配の方でシルバーグレーのようなキレイな髪色に染めている方がいますよね。将来、いまの母くらいの年齢になったら、きれいなシルバーグレーの髪にして、ゴルフ三昧できていたらうれしいですね。

明治時代から受け継がれてきた暖簾をご主人とともに守る田中満美さん。和装が映える豊かな黒髪が印象的で、その佇まいからは大人の女性ならではの余裕が感じられました。歳月を味方につけて輝きを増す女性の姿は素敵です。将来、髪色を一新して闊歩する田中さんの姿が目に浮かぶようでした。

INFORMATION

割烹魚政

割烹魚政

ADDRESS

茨城県水戸市大工町2-1-23

TEL

029-221-3317

URL

http://www.mito-uomasa.co.jp/

白髪染めはオトナの女性の嗜み