染毛の歴史は古く、人類は紀元前から髪を染めていたといわれています。
しかし、近世までは身の回りにある素材を使っていたため、
髪を染めるためには大変な手間と時間が必要で、一日がかりの大仕事でした。

古代のヘアカラーに使われていたもの

ヘアカラーの歴史は意外に古く、紀元前3000年頃の古代エジプトの時代には、植物や動物、鉱物といった身近な素材を使って髪を染めていたようです。

あのクレオパトラやムハンマド(マホメット)も、ヘナで髪やヒゲを彩ったといわれています。

中世から近世にかけてのヘアカラー事情

中世から近世にかけても、ヘアカラー事情は大きく変わりません。

身の回りの素材を使ったヘアカラーが行われていましたが、こうした素材を使って髪を染めるためには、何よりも時間が必要でした。

しかも、一日がかりの大仕事のわりに十分な染毛効果は得ることができませんでした。

それでも、毛染めは盛んに行われていたようですから、人類の美と若さにかける情熱には驚かされます。

今では5分置くだけで白髪染めが完了!

こうした中で、染毛の歴史を変え、大きく発展させるにいたったターニングポイントが「酸化染料の登場」です。

酸化染料とは?

酸化染料は、19世紀後半のヨーロッパで発見され、明治時代末期には日本に紹介されました。

酸化染料の特徴は、染料の分子が小さいこと。そのため、髪の内部にまで浸透しやすいのです。

手軽になった白髪染め

酸化染料は、ヘアカラーリングの代表的な染料として世界中に広まり、100年以上にわたって使われています。

人によって、酸化染料でかぶれることがあるため、ヘアカラー(永久染毛剤)を使う場合にはパッチテスト(皮膚アレルギー試験)が必要ですが、かつて一日がかりだった白髪染めは酸化染料の登場で2~3時間の手間に短縮されました。

そして、さらなる技術の進歩によって、今ではわずか5分で白髪を黒く染めることができるようになったのです。

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